年明けてそこそこ経ったけど何も書いてなかったので、最近買ったものでも書いておこう。
IK Multimedia MODO BASS
物理モデリングエレキベース音源です。
公式ページ。
従来のサンプリングによるベース音源では、スライドなどのアーティキュレーションが思ったように打ち込めず、もう、自分でベース弾くために練習するかと思った時期も一時はありましたが、物理モデリングのおかげで、任意のスライドをMIDIで入力可能となったので、ずっとパソコンに向かってマウスをカチカチとし続けるだけの人間としての一命をとりとめました。
で、早速使ってみたのがこれです。もともとは別の音源を使ってベースを入力していたのですが、途中で差し替えました。
細かいですが、3分54秒あたりのブレイクからの戻りあたりのベースのスライドとか物理モデリングの良さです。良い。
Teenage Engineering OP-Z
こんなかんじの可愛い楽器です。
昔からOP-1が欲しくて、ずっと我慢してたんですが、新機種が出て、自分にフィットしそうだし、たまたま在庫もあったので勢いで買いました。
すごく小さい割にできることが結構多くて、布団の中でゴロゴロしながらなんか作ったり、電車移動中になんか作ったり、というのにとても適した機材だと思います。
全ての操作がステップ入力だけで完結せず、どうしてもリアルタイム入力が必要になる瞬間があるのですが、それでも、楽器の演奏がが苦手な人が音楽制作への距離を一気に詰めるのに適した機材ではあると思います。
ちょっと時間があるときにピアノの前に座って弾くとか、ギターを手にとって弾くとか、そういうのに相当することを電子楽器で可能にできます。とても良い。なんだかんだで毎日触ってます。
なんとなく作ったループをおいておきます。twitterに都度アップしているものと同じです。
基本的にはステップシーケンサによる入力を行う機材で、ステップシーケンサの作りはElektronのものに近いです。
ざっくり言えば、パラメータロックとマイクロタイミングがあります。
自分が所有していてよく知っているElektronの機材はOctatrackになるので、具体的にはそれとの比較になるのですが、Octatrack(を始めとするElektronの黒パネル以降の製品群)と比べると、各種パラメータの直交性を犠牲にする代わりに、少ないボタンやLEDで多くのことを実現できるような作りになっています。
Octatrackの各種パラメータは直交性が高いため、その性質に気づくと、「この操作をするとこうなる」ということを、実際に操作する前からかなり高い精度で推測可能になります。
そのため、この性質に気づいたタイミングで、一気に学習カーブが立ち上がり、使いこなせるようになります。
私はこれがOctatrackというかElektron機材の最大の利点だと考えています。
一方、OP-Zは、パラメータの直交性が曖昧であるため、こうしたらこうなる的なことを推測するのが難しいです。
実際に試してみて、「あーこの操作をするとこうなるのねなるほど」という知識を少しずつ蓄積する必要があり、Octatrackに存在する、気付きと急激な学習カーブの立ち上がりは存在しません。
ある日突然、急激に使いこなせるようになったりはせず、煩雑な点も多いです。
ただ、それでも毎日触りたいと思う、そして実際に触ることを可能とする、小ささ、気軽さという異なる魅力を備えています。
楽曲制作のために、iPhone用のKorg GadgetやiMaschineを買って触ってみたけど、しっくり来なかったという人が触ると、ものすごく開眼することもあると思いますし、リズムマシンにまだ触ったことがないという人が最初に触るものとしても、価格面や昨日の複雑さと行ったハードルはありますが、いいものなんじゃないかなと思います。
直交性っていう単語を当たり前のように使ってますが、これ、情報系の人にしか通じないですよね。
もっと一般的に通じる良い言い方ないんですかね。
Textastic と Working Copy
iOS向けのテキストエディタとgitクライアントの定番。買いました。
Textastic
Working Copy
もともと、自力でgitを組み込んだ簡易なエディタを作ろうとしていて、実際にそこそこ動くものができたんですが、手元にあるmacbook airが非力で開発がイライラして進まないので、いっそのことありものを買ってみようと思って、買ってみたらかなり良かったので当分これで行くってことに決めました。
自分が普段書いている日記やこのblogの下書きは、今はvscodeで書かれていて、ファイルをsaveするたびにsave時のフックが動いて、そのフックから呼び出される処理内で、git add、git commit、git push を自動で行うようにしてあり、つまり、常に最新のメモがweb上のgitレポジトリにpushされた状態になっています。
この日記を家の外を携帯だけ持って歩いているときに簡単に参照・変更するための仕組みが欲しくて導入しました。
世の中には、google documentとか、evernoteとか、その手の、文章をネットワーク上に置いておくサービスっていうのが結構いろいろあるんですが、それで使えるエディタはブラウザ上のものだったり専用のものだったりしますし、データの格納方式もプロプライエタリなもので自由さに欠けるなぁと思ったりもします。
一方で、markdownで書いて自動でgit pushまでするようにテキストエディタを設定できれば、最近だとgithubやgitlabのプライベートレポジトリも無料で使えますし、
エディタは好きなものは使えていいと思うんですよね。
まぁ、そんな感じです。
で、TextasticとWorking Copyを導入していろいろ調べてるタイミングで気づいたのですが、何やら x-callback-url たる、
なんか別のアプリを呼び出すための仕様の拡張みたいなものがあるようで、任意のx-callback-urlをsave時に呼ばせてくれるような設定項目をテキストエディタが用意してくれたら、save時にgitクライアント呼び出して自動でpushまでできるようになりそうなのになぁ、とか思いました。
現時点で既にそうなってるのか、技術的に実現可能なのか、実現不可能なのか、どれなのかわからないですが、時間があるときにどんなもんなのか、調べてみようかなと。