こんばんは。ちゃーりーです。
僕はiZotopeのOZONEとALLOYが大好きで、よく使っています。10月末にOZONE 6が発売されたので、すぐに購入しました。購入から1週間ほど経って、だんだんOZONE 5 とどの辺りが違うのかがわかってきたので、自分が感じている良くなった点と悪くなった点について書いていこうと思います。
自分はADVANCEDを使っているのでOZONE 5 ADVANCEDとOZONE 6 ADVANCEDの比較になります。ADVANCEDでないものでもおそらく同様だと思います。
あとで悪くなったと思っていることを書くと、なんか印象が悪い文章になりそうなんで、悪くなったと思っていることから書きます。
悪くなったと思うところ
起動時のデフォルトプリセット
OZONE 5 ADVANCEDの起動時のデフォルトプリセットでは、全てのモジュールがオフになっていました。一方OZONE 6 ADVANCEDでは全てのモジュールがオンになっています。しかも、DynamicsのCompressorのスレッショルドが-12.0db、Maximizerのスレッショルドは-2.0dbに設定されています。このため、OZONE 6 ADVANCEDは、刺しただけでDynamicsとMaximizerが動き、勝手に音圧を稼ぐ設定となっています。さらに、起動時のデフォルトプリセットを変更することは出来ません。せめて変更できればよかったのに。。
OZONEのメータはよく出来ているため、メータを確認するためだけに刺すこともある自分としては、刺しただけでコンプレッサーがかかり、音が変化してしまうのは、正直かなり辛いです。
スペアナにSideの音が表示されなくなった
OZONE 5 ADVANCEDでは、EQをMSモードにするとスペアナもM要素とS要素を表示してくれるようになっていました。また、ステレオリンクを切るとL要素とR要素を表示してくれるようになっていました。一方、OZONE 6 ADVANCEDでは、MSモードにしてもM要素しか表示されませんし、ステレオリンクを切っても同様にM要素しか表示されません。
せっかくMSEQが使えたり、ステレオイメージャーがついているのにS要素が確認できないのは勿体ないのではないかと思います。
METER BRIDGEがなくなった
OZONE 5 ADVANCEDには、METER BRIDGEというスペアナ、スペクトログラム、ステレオイメージ、音量を大きい画面で確認できる機能があったのですが、OZONE 6 ADVANCEDではこの機能はなくなりました。OZONE内からスペクトログラムを確認する手段がなくなり、スペクトログラム表示のために個別にInsightを刺す必要が生じるようになりました。ちょっと残念です。
良くなったと思うところ
OZONE全体をバイパスした時に音量を合わせてくれる機能のOn/Offボタンが押しやすいところに来た
マスタリングをしていると、良くなった気がするのが音圧の変化によるものなのか、音質の変化によるものなのかの判断が難しいです。このため、マスタリング用のエフェクタをバイパスさせてマスタリング用エフェクタをかける前後の音の比較をすることはよくあるのですが、なんせ音量が違いすぎて比較するのが難しいという問題があります。
OZONEではこの問題を解決するために、バイパスした時に、自動的に現在の音量と大体同じになるように音量だけを上げてくれるという機能が備わっており、便利でした。
しかし、結構深いところにあるオプションの小さいチェックボックスを押さなければならないため、あまり頻繁に切り替えて使おうという気になれない機能でした。しかし、今回この設定を行うボタンがUIに直接表示されるようになりました。これは非常に良い変更だなーと思いました。
各モジュールによる音量の変化が確認できる
OZONE 6 ADVANCEDではEQで結局どれくらい音量が変化したのか、とか、Dynamicsで結局どういう風に音量が変化しているのかとかがわかります。これはそれぞれのモジュールの結果が個別にわかるので非常にいいなぁと思っています。
モジュールの並べ替えが楽
モジュールの並べ替えは頻繁に行うにも関わらず、1個ボタンを押して潜ったところにあったので、少し不便でした。また、OZONE 5 ADVANCEDでは、バンド設定があるDYNAMICS、EXCITER、IMAGERの3つのモジュールの間にシングルバンドのモジュールを入れることができませんでした、OZONE 6 ADVANCEDではできるようになり、自由度が上がりました。
そんな感じです。良くなったところは明確に良くなったし、致命的にそれはまずいなーって思うところもあるので、悪くなったと思うところはiZotopeに問い合わせをしてみようと思います。