たまこラブストーリー観てきたし、こいのうたのremixもした。

たまこラブストーリーみてきました!とてもよかったです。とてもよかったです。

およそ2時間という限られた枠の中で、各キャラクターの心理描写がわかりやすいものも、そうでもないものも含めたくさん放り込まれている濃い2時間でした。たまこマーケット観てた人は皆見に行った方がいいんじゃないかな。ほんとに。ネタばれになるから、あんまりかけませんが、みどりちゃんにはもうとにかく幸せになって欲しいです。あと、かんなのぶれない立ち位置が好きです。僕もかんなみたいな強い子になりたい。

で、観に行った2日後くらいに、主題歌CDが発売されていることにふと気づいて、勢いでremixしました。
なんとなく、楽器が弾けない人でも出来るような、趣味で楽器弾いてますみたいな人でもどうにかなるようなシンプルなアレンジにしようと思って、作ってみました。

もう一度、観に行こうかなぁ。たまこラブストーリー。

YLUG(Yokohama Linux User Group)のカーネル読書会で喋ってきました。

昨日、5月2日に(Yokohama Linux User Group)のカーネル読書会でプレゼンしてきました。

内容としては正直あんまりたいしたことなかったので特段スライドをアップしたりとかはしませんが、LKFTをよろしくお願いします、というないようでした。

http://lkft.sirrow.info/

Linux Kernelには日々昨日が追加されていくし、それを全部追いかけるのはなかなか大変です。
LKMLという公式のメーリングリストもありますが、流量が多いのでこれを追いかけるのも辛い。
で、Linuxは新しい機能が増えると、その機能を有効にするかどうかみたいな設定項目が増えるので、その増分をblogに自動postすればPCからでもスマホからでも観られるし、便利ですよねぇ。という発表でした。

「カーネル読書会」という名前に見合わないようなカジュアルな内容でしたが、非常に評判がよくて、楽しかった。もうちょっと色々工夫して便利に出来ればいいなぁと思えてきました。

お酒のみながらいろんな人と喋れたし、本当に楽しかった。行ってよかったなぁ。

あと、twitterのbotないの?って言われたので作りかけだったの、作りきりました。

http://twitter.com/lkft_bot

ラブライブ「Snow halation」 CDとe-onkyoハイレゾ音源 新旧 聞き比べ

2014年4月17日に e-onkyo より「Snow halation楽曲ファイルを更新したので再DLしてください」という旨のメールが届きました。(という事をtwitter経由で知りました。)

以前に『ラブライブ「Snow halation」 CDとe-onkyoハイレゾ音源聞き比べ』というblogエントリを書きましたし、やっぱりここは更新された音源についても色々調べてみようってことでちょっと頑張ってみました。
以下、Snow halationのCDの音源を「CD版」、更新前のハイレゾファイルを「旧ハイレゾ版」、更新後のハイレゾファイルを「新ハイレゾ版」と記載します。

検証は、前回同様Sonar 8.5、iZotope OZONE5を用いています。

新ハイレゾ版第一印象

旧ハイレゾ版と比較し、voが前に出てきている。おそらく2000~4000Hzあたりが大きくなっていたり全体の音量が大きくなっていたりするのだろうという印象を受けました。
あと、ギターの音はCDのものになっていました。

検証1 旧ハイレゾ版と新ハイレゾ版を逆相にして混ぜる

もともと、CD版と旧ハイレゾ版でギターの音に異なるものが使われていて、ちょっとした話題になっていたのですが、新ハイレゾ版ではCDと同じギターの音が使われています。このため、旧ハイレゾ版と新ハイレゾ版を逆相にして混ぜると、ギターの音だけが大きく残ります。

ただ、このときに残っているのは、ギターの音だけではなくて、voの2000Hz以上や、他のトラックの音も残っていました。このため、旧ハイレゾ版と比較し、ギターをCDで用いていた音に差し替えた上で、おそらく、マスターのEQのセッティングを変更したのではないかと考えられます。

検証2 音量を比較する

以前のエントリ同様に1番のサビから25小節(「届けて切なさには」から「まもなくSt」まで)の音量の比較を行います。前回はRMSに関しては、目で適当に確認していたので適当な値だったのですが、今回はまじめにチェックしたため値が変わっています。

CD版 旧ハイレゾ版 新ハイレゾ版
ピーク -0.0db -0.1db -0.2db
VU -4.8db -5.4db -5.0db
LUFS -6.0db -6.8db -6.4db

各調査項目についての説明が以下です。

  • ピーク
    デジタルのデータ上でもっとも大きい瞬間の音量。最大値が0.0db。値が大きいほど音量が大きい。
  • VU
    0.3秒の音量の平均。人間の耳は急な音量変化には反応できず感じる音量は0.3秒くらいらしいので、人間の感じる音量に近いらしい。使ったメーターが VUの最大値をキープしてくれないので目で追いかけてこれくらいが最大かな、と思った値を使用。これも値が大きいほど音量が大きい。
  • LUFS
    VUでは音量の平均だけを取っていましたが、もっと人間の感じる音量に近づけるために、いろいろ計算しているメーター。放送するときの基準音量などに用いられている。25小節のループ区間の平均値を使用。これも値が大きいほど音量が大きい。

ピークだけは新ハイレゾ版が一番小さいですが、VUとLUFSについては新ハイレゾ版は旧ハイレゾ版より大きくCD版よりも小さいという事がわかりました。第一印象はどうやら正しそうです。

検証3 周波数ごとの音量のバランス比較

周波数ごとの音量バランスについても、前回と同様、、iZotope OZONE5についている、マッチングEQ用のスナップショット機能を用いて、1番のサビから25小節のスペアナの平均値を取りました。

まずは、旧ハイレゾ音源と新ハイレゾ音源の比較です。

old_new

ぱっと見ほとんど差がないのですが、拡大して確認すると次のことが言えます。

  • 30~80Hzは新ハイレゾ版のほうが大きい
  • 80~180Hzは旧ハイレゾ版の方が大きい
  • 300~600Hzは新ハイレゾ版のほうが大きい
  • 800Hz以上は新ハイレゾ版のほうが大きい
  • 特に3200Hzあたりが新ハイレゾ版のほうが大きい

ざっくり言うと、ベースの帯域以外は新ハイレゾ版のほうが大きいという事になります。

ついで、CD版と新ハイレゾ版の比較です。

cd_new

  • 900Hz以下はCD版のほうが大きい
  • 2000Hz~6000Hzは新ハイレゾ版のほうが大きい
  • 9000Hz以上は新ハイレゾ版のほうが大きい

という感じでした。新ハイレゾ版は、CD版や旧ハイレゾ版に比較し、主旋律の入る音域のが大きく、なんとなくvoが前に出てきている印象になっていることがデータ上もわかりました。
あと、CD版にあった高域の出っ張ったところも新ハイレゾ版ではなくなっていました。いい感じです。

まとめ

新ハイレゾ版はいい感じでした。CD版、旧ハイレゾ版、新ハイレゾ版と3つ聞いてきましたが、新ハイレゾ版が一番よいと思います。修正された箇所はギターだけではなく、音域のバランスに対する修正も入っており、これがなかなかいい感じだとおもいます。

全体の音域バランスを見直したであろうその結果として、新ハイレゾ版は旧ハイレゾ版と比べると音量が大きくなっています。が、出すべきところを出して、その結果いい感じになってるし、いい感じだと思います!

以上、ざっくり、いい感じになったと思いました!

おまけ

今回の一件では、更新データの再配布が行われました。これは、従来、CDではコストがかさんで事実上不可能なことであったと思います。電子的な配信であるからこそ、なしえたことだと思います。これは、従来CDという物理媒体で物を売ってきた人たちにとって、全く新たな試みであり、各種調整も大変だった出あろうと思います。
音源を修正してくれたという事それ自体がとても喜ばしいことではありますが、「修正した音楽データを再配布した」という前例が出来たことが非常に価値があるのではないかと感じています。これについては、もっと深く考えなければならない点であると思います。

同列で語るべき事象かどうかは難しいところですが、音楽と同じくデジタルソフトウェアである家庭用ゲームではゲーム本体や修正パッチなどがインターネット経由で配布されることはとっくに当たり前になっています。

また、「後日、追加のデータやブックレットを追加配信する」といったような、デジタル配信だからこそ可能な商品の形態も考えられるのではないかと思います。
ゲームで言えば、あとで追加ダンジョンを配信する。みたいな。

そんな感じで、音楽というデジタルソフトウェアと、それを取り巻く業界が、この観点でどのように進んでいくのか、一消費者としてゆるゆると見守りたいと思います。

追加検証

新ハイレゾ版の音量を-1.0dbして、旧ハイレゾ版と重ねると綺麗に消えるよという情報をいただいたので、確認してみました。
うちの環境では新ハイレゾ版-0.9dbすると、確かに大部分の音が綺麗に消えました。唯一Aメロの前半に入っているベルの音が消えませんでしたが、なんか理由はよく解りません。
どうやら新ハイレゾ版のほうが全体の音量を大きくした上で、マスタリングを行っているようです。
色々聞き返したところ、マスターのEQのセッティングが変わっていることよりも、0.9db多く突っ込むことによってマスターのコンプレッサーの動きが変わった差分が聞こえている感じがします。

ハウスとヲタクのいい関係を目指す nextream を nextream extend として再開します。

昔、nextream というハウスとアニソンのパーティーをやっていて、その後anihouseというイベントもちょっとだけやったりしました。でも、ここ2年くらい、結婚だったり仕事がどーだったりで手が回りきらなかったのですが、ようやくやるかーという気になったので、nextream を復活させることに決めました。

ちょっと前にイベント用の twitter アカウントを作って、現状まだ、特にこれといった情報もないのに60人近くからフォローをいただき、非常に心強いなぁと思っている所です。
アカウントはこちら。
https://twitter.com/nextream_extend

一応、隔月か3ヶ月おきかに行うレギュラーのパーティーとしてやっていくつもりではあるので、各回の詳細については、 tweetvite などを用いて行っていく予定です。なので、まずは、所信表明であったりとか、毎回おそらく共通であろう事柄、レギュラーのメンバーなどについて、このエントリでまとめたいと思います

趣旨

nextream の時から基本は変わりません。
「ヲタクとハウスミュージックの交差点を考えるパーティー」です。
nextreamをはじめた2009年当時はまだエレクトロハウスなどが今のように一般的になる前だったので、ここでさしている「ハウスミュージック」は、今で言えば「非エレクトロなハウスミュージック」になります。

非エレクトロであることにこだわるのは、自分がそういった音楽が好きだというのもありますが、長時間のんびり過ごせるパーティーでありたいという思いからです。
なので、音楽以外の面でも、居心地のよさを追求した施策をして行き、スタッフと遊びにきてくれた方が一緒に楽しい時間を共有できればなぁと思っています。

レギュラーの面々

DJ

ClothedMusic (https://twitter.com/ClothedMusic)

昔、別の名義で同人活動をしていた時の音が非常に良く、一方的にこちらからナンパしに行った方です。

気がついたら、S&S Records というシカゴにあるハウスのレーベルからリリースが決まっており、これに気づかないままレギュラーDJをお願いしたところ、快諾いただけました。
ちなみに、こちらが、このリリースのデモです。

古くはHipHopのMCやトラックメイクを行っていたようですが、DJはしていなかったようで、実はDJは初めてとのことです。
今回のリリースに限らず、異様にクオリティの高い音を作り上げる審美眼はやはりジャンルをまたいでこそ得られるものなのかなと思っています。
こないだスタジオに入ったり彼のいえに行ったりとかして、DJについてちょっと教えただけで、その日のうちにすっかりそれっぽくなっていたので、イベント当日が楽しみです。

motioncraft (https://twitter.com/motioncraft)

突如soundcloudに、とてもクオリティの高いアニソンのハウスremixが投下されたため、nextreamに興味をもっている方は、かなり衝撃を受けたのではないかと思うのですが、この方にも一方的にナンパを仕掛け、レギュラーDJをお願いできることになりました。

この方も、元はダンスミュージックを含む別のジャンルで長く音楽を続けていた方ではあるのですが、DJ自体は初めてとのことで、やっぱりとても楽しみだったりします。
ちなみに、DJは絶賛練習中のようで、mixcloudなどにmixもアップロードされているのでチェックしてみてください。

ゆんちゃい (https://twitter.com/juncaj_k)

出会いは、新宿Loftで行われた Re:animation 3 のアフターイベントで、「アニソン原曲 as a Dance Music」をまさに体現しているDJを聞き、この人はすごいなーと思っていたのですが、Re:animation 6 ではトリを勤め、その実力をいかんなく発揮していました。
ちなみに、Re:animation 6の出演にあたってこんな文章を書いていたのですが、納得する他ない素晴らしいDJでした。
http://juncaj.tumblr.com/
界隈ではアニソン原曲を綺麗につなぐ方という印象が強いですし、僕もそういった印象を持っていますが、元は(今も?)かっちりとしたハウスDJをしていた方らしいので、nextream extendでは、アニソン原曲/ダンスミュージックにこだわらず色々流してもらえればなぁと思っています。

100-200 (https://twitter.com/100_200)

最初に僕にターンテーブルのさわり方を教えてくれたのはこの方でしたし、DJを本格的にはじめると言って機材を揃えるときに、もう使っていないDJ Mixerがあるからと言って譲ってくれたのもこの方でした。
逆に、DTMを彼に教えたのは僕でした。
出音はハウスからハードコアまで幅広いのですが、ここ数年は、ジャズピアニストである tanigon 氏とがっちりユニットを組んでハウスのトラックを作り続けています。同人での活動が中心ですが、いわゆる成人向けADVゲームメーカーの公式remixも手がけており、遠くに行ってしまったな感がすごいです。
http://www2.rsk-tokyo.com/games/info/musicinfo/keysoundslabel/va20th_anniversary_remixes/
僕がイベントをやるならやはり彼がいないとちょっとどうにもならない気がするので、今回もレギュラーをお願いすることにしました。

tnj (https://twitter.com/tnj)

SNSをやっている某社でなんとかgateという、iOS/Android向け開発環境サービスを作っているウルトラ超人の彼ですが、実はトラックメイクもDJもできるので、やっぱりウルトラ超人なのでした。
勘違い系CDJという音ゲーの曲ばっかりかけるイベントで、ハウスを担当することが多かったりして、やっぱりDJとしてのキャリアは自分より長かったりしますし、昔はnazobmplayというBMS(ビートマニアっぽいPCで動くなにがし)のプログラムを開発していて音楽に対する理解も深いです。
100-200の紹介でも書いたのですが、僕がイベントをやるならやはり彼がいないとちょっとどうにもならない気がするので、今回もレギュラーをお願いすることにしました。

VJ

ぅぃにゃん (https://twitter.com/ui_nyan)

日本を代表する2次元アイコンアルファツイッタラーの1人でありながら、アニメも洋ゲーもその他いろんな物も愛すその懐の広さが然るべくして評価され、外タレDJとの共演やdommuneへの出演を果たすなど、DJとして成長が目覚ましいぅぃにゃん。そんなぅぃにゃんですが、昔はnextreamでVJをお願いしていました。
最近の活動のことを考えれば、いまさらVJを頼むのも気が引けるなぁと思っていたのですが、本人にそれを話したところ、なんと「俺はnextreamのVJだから」というありがたい言葉をいただいたので、VJとしてのお力添えをいただくことにしました。
文化も次元も越えていくぅぃにゃんのVJとその生き様にご注目あれ。

どっしー (https://twitter.com/dot_c)

就職して2年ほど経ったある日、mixiで見知らぬ人から1通のメッセージが届きました。
何やら、自分の書いた星間飛行のremixがすごく好みであることと、紙面のデザインをしていることが書かれていました。
当時の自分は、自分でイベントをオーガナイズしてみたいと思っていたものの、フライヤーをどうしたものかと頭を抱えていた所でした。
僕は、幾度かメッセージを交換し、直接会ったのちかどうかは、もう良く覚えていないですが、彼にフライヤーを作ってもらうことで、nextreamの1回目は無事開催を迎えることができたのでした。
その後、彼は、自分を通じて昔知り合った人と再会したり、VJやDJとしても本当に広く活躍したりしました。本当に会えてよかった。
彼があの日、メッセージを送ってくれたおかげで、今の自分があると言えます。本当にありがとう。

以上、僕が本気で尊敬している面々と、僕と、そして遊びにきてくれるみんなとでnextreamを、またやります。
本当に、よろしくお願いします。

デジタルミキサー EDIROL M-16DXの音場補正機能を使ってみた

最近、知人にEDIROLの M-10DX というデジタルミキサーについている音場補正機能がなかなか良いと教えてもらいました。
で、それは試してみたいなーと思っていたところ、身近に姉妹機種であるM-16DXを所有している人が居たため、お借りして試してみることにしました。

http://www.roland.co.jp/products/jp/M-16DX/
公式HPはここです。見た目がかっこいい。触った感触もなかなかよかったです。

EDIROL M-16DXの音場補正機能概要

EDIROL M-16DX(ないしM-10DX)の音場補正機能には、ルーム・アコースティック・オート・コントロール(以下RACと略す)という名前がついています。
RACでは、ミキサーから発生させスピーカー出力されるノイズを、マイクで録ることによって、部屋の音響特性を計測し、この計測結果を用いてM-16DXが備える16バンドグラフィックイコライザを設定することにより、部屋の音場を補正しているようです。
録音はM-16DXのコンソールに内蔵されているマイクを用いるか、外部マイクを用いるかを選択することが可能となっています。

EDIROL M-16DXの音場補正機能を評価してみる

幸い、我が家には、IK Multimedia ARC2 という音場補正用のソフトがあり、これを基準として、M-16DXがどのように音場を補正しているかについて確認します。

確認方法ですが、M-16DXのRACで補正で行ったうえで、もう一度ARC2で音響特性を計測することにより、M-16DXでフラットに補正した音が、ARC2にとってどの程度フラットでないのかを計測することにします。
なお、M-16DXのRACの計測には、内蔵マイクを用いました。

評価結果

RACの計測を行った後にRACを有効化し、さらにARC2の計測行いました。
その結果がこちらです。
M-16DX-arc
オレンジの線が計測結果です。グラフが二つありますが、左側が左chのグラフで、右側が右chのグラフです。
計測結果では低音が大きくなっていますが、それ以外は+-3db未満に収まっています。
したがって、RACで調整した音は、低音を除けばARC2にとってもほぼフラットであるといえます。

しかし、これだけだと、+-3dbもずれてるなんてグチャグチャじゃんという意見もあるかもしれませんので、比較のために、わたしが普段用いているM-16DXを用いていないARC2の測定データを示します。
arc2
低音では100Hz辺りが-10dbくらいへこんでいますし、800Hzのような中音域においても-6dbといった大きなへこみが見られます。
これに比べれば、RACで補正した音は、低域を除けば+-3dbに収まっており、確かに効果があると言えます。

まとめ

EDIROL M-16DXの音場補正機能には効果があり、IK Multimedia ARC2で測定しても、効果が確認できた。
M-16DXやM-10DXの音場補正機能は、デジタルミキサーに組み込みであるため、動かすためにPCやMACでVSTのホストを動かす必要があるARC2と比べて非常に手軽である。
部屋の中にたくさんの音響機器があり、これらの音を補正したいといった用途には非常にマッチすると考えられる。

問題点

M-16DXのRACの計測を、外部マイクで行ったところ、計測結果が悪化しました。結果がこちらです。
M-10DX-ARC-MIC
なので、計測は内蔵マイクでやった方が良いといえます。
しかし、内蔵マイクがそこそこ大きさのあるコンソールについているため、適切な場所に設定するのが難しいという問題があります。
また、コンソールを持ち運べる距離もケーブルが存在するため限度があり、RACを計測可能なのはケーブルが届く狭い範囲のみという制限があるとも言えます。

また、ディスコンして結構長い期間が経っているため、入手が困難です。さらに、後継機種なども発売されていません。
なかなかいい機材だなーと思ったので、後継機種の発表を期待したいところです。