迷惑スペクタクルの音質が悪かった件について、あざなえるなわのごとしさんにリンクされていた件について考えてみた。

以前に書いた迷惑スペクタクルの記事なのですが

http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2014/02/13/111801

有名なブログからリンクされていまして、それを久々に見てみたら、なんか誤解されてるなーという気がしたので、ちょっと文章を書き散らしてみます。

元の音がどうあれ、加工する人間の技術が「ぐぬぬ…」なら音も「ぐぬぬ…」になってしまう。

とのことなのですが、僕は、迷惑スペクタクルの音作りに関わった人に技術が足りていないとは全然思っていません。ニコニコやsoundcloudに良い音源を作ってアップしている現状を鑑みれば、音楽を作ること自体はそんなに難しいことではないと思います。なので、プロとして活動している人にはもちろん技術は備わっていると思います。

ただ、音楽を作ること自体の難しさと、音楽で生活に必要なお金を短いスパンで稼ぐ難しさというのは別のところに存在すると思っています。音楽で要領よくお金を稼ぐためには音楽自体を棄損しなければならないみたいな側面がどこかにあるのではないかと思っています。なので、自ずと生じてくる「音楽で生活するために音楽を犠牲にしてしまうプロの存在」が、素人の立場から見たときになんとなく腹立たしいというのが自分の思っているところで、なんか誤解されているなぁ。という気がしました。ので、なんとなく文章に起こしてみました。

まぁ、原因は違えど、結果的に

雑な仕事をする人間が間にいれば、雑な音が届けられてしまう。

ことには、なんら代わりはないので、アレなんですがね。あれ。

正しくmp3を作るにはどうしたらいいのか考えてみた。

こんばんは。ちゃーりーです。

以前から、曲作り中にmp3に変換した結果を確認できるsonnox の Pro-Codecというvstプラグインが欲しかったのですが、なかなか高くて手が出ませんでした。しかし、気がついたらCodec toolboxという廉価版のようなものが発売されていたのでこちらを購入しました。さて。早速使ってみることにします。

説明に伴い必要なファイルが4つあるので、まずはここからダウンロードしてください。そして、各自の環境で確認してみたり、再生してみたりしてください。曲は最近作ったばかりのboot remixです。(冴えない彼女の育てかた アニメのED曲のRemixです!アニメ絶賛放送中!原作ラノベも絶賛発売中!)

 # ファイル名  簡単な説明
 No.1  1_colorful_20140218.wav 大元のファイル。ピークが-0.3dbになるようにリミッティングしてある。48kHz/24bitで作成したためディザリング済み。
 No.2  2_colorful_20140218_lame.mp3 1 をlame(のGUIインタフェースであるwinLameのデフォルト設定)で何も考えずにエンコードしたもの。
 No.3  3_colorful_20140226_selftuning.mp3 dawでCodec toolboxを用いて、MP3に変換した結果、ピークが0dbに触らないようにリミッターのピークを調整したもの。
 No.4  4_colorful_20140218_clipless_mode.mp3 1のファイルをCodec toolboxのCLIP LESSモードを有効にしてエンコードしたもの。

以下、文章を読みやすくするために、No.1~No.4という呼びかたを用います。

 

普通にmp3に変換した場合はクリッピングしてしまう

まず、現在、広く用いられているであろうlameを用いてNo.1をエンコーディングし、No.2を作成しました。これがおそらく、普通の人が行うmp3の作成方法だと思います。(iTunesの人も多いでしょうが多分結果としては似たような感じになります。)

lameによる変換結果を確認するため、No.2をaudacityで表示し、クリッピングの有無を確認しました。なお、開始閾値には3、停止閾値にも3を用いました。下の絵に示すように2箇所でクリッピングが検出されました。このクリッピングはNo.1には存在しないものなので、lameによってMP3に変換した結果、波形が変化し、クリッピングが生じたことがわかります。

no2_clipping

わかってはいたことですが、何も深いことを考えずに変換するとクリッピングすることが改めて確認できました。やっぱりデジタルクリッピングしているいうのは気持ちのいいものではないので、どうにかしたいなぁと思うのが、人情なのであります。

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

mp3に変換してもクリッピングしないようにリミッティングの設定を変える

これが出来るのがPro CodecとCodec toolboxの利点になります。dawで鳴らしている音をその場でエンコーディングとデコーディングし、結果を確認することが出来ます。

作りたいmp3のデータは44.1kHz/16bitのmp3なのですが、曲自体は48kHz/24bitでStudio One上で作成しており、Codec toolboxはサンプリングレートを変換する機能を備えていません。

そこで、一度、曲のマスターに入れたリミッター(iZotope Ozone 5)を無効化し、Studio Oneのマスタリング機能にとりこんでサンプリングレートの変換を行い、44kHz/16bitで出力する設定としました。そして、マスタリング機能で改めてリミッターを曲のマスターと同じ設定にしてインサートしました。これで、曲単体の場合とほぼ同様の音になります。

次に、リミッターの後ろにCodec toolboxをインサートします。これでエンコーディングとデコーディングを行った結果が出力されることとなります。

この後ろにさらに、ピークを確認するためにメーター(iZotope Ozone 5)をインサートし、メーターが0dbに当たらないように、リミッターを調整していきました。具体的には、リミッターのピークの値を大きくしていきました。結局リミッターのピークを-1.3dbにしたときに、メーターが0dbに当たらないようになったので、この値を用いることにしました。

これらのセッティングをまとめた図を適当に示します。

flow2メーターが0dbに当たらないのを確認した後、一度Codec toolboxを無効化し、wavとして書き出します。

codec tooboxlは、確認用のvstと実際にエンコードを行うソフトの2つに分かれています。この2つの結果は同一となることが保障されているというのをどこかで見かけた気がします。実際にエンコードを行うソフトのスクリーンショットを次に示します。

encoder

「clip safe」 というボタンが見えますが、これについては後で言及します。No.3を作成する再には、これをoffにした状態でエンコーディングしました。この、実際にエンコードを行うソフトの方にwavを入力し、mp3を出力させると、ちゃんと0dbに当たらないNo.3のmp3を出力することが出来ました。めでたしめでたし。

 

clip safe 機能を用いる

なんか、実際にエンコードを行うソフトにclip safeというボタンがあったので、これが一体何であるのかをUser Guideを読んで確認してみました。

「The CLIP SAFE button enables a level-correction feature. This works by decoding the newly compressed file, calculating the maximum sample value in the PCM stream and, if necessary, applying the precise amount of gain trim required when the source file is encoded a second time.」

とかかれており、多分

「CLIP SAFEボタンは音量修正機能です。これは圧縮したファイルをデコードすることで、PCM(wav)の最大音量を計算し、もし必要であれば、少し音量を下げ、2度目の圧縮を行います。」

とかなんかそんな感じなんじゃないでしょうか?つまりクリッピングしちゃったら、 ちょっと音量を下げる→もう一度エンコーディングする を繰り返してくれるのでしょう。きっと。

この機能を用いて作成したのがNo.4です。確かにクリッピングしないものが出来ました。なお、true peakもクリッピングしていませんでした。なお、もちろんもとのwavと完全な比較は出来ないのですが0.4dbほど音量が小さくなっているようでした。

 

まとめ:みんな Codec toolboxを買おう!安いし!

というわけで、Codec toolboxは便利でした。特にclip safe機能が。sonnoxよりおよそ6500円で買えます。安いので。是非。

 

カラフル。のremixをしました。

冴えない彼女の育てかた、面白いですね。そんなわけでremixしました。音はいつもどおりな感じで。

ここ最近、いろんなソフトシンセやらハードシンセやらを買い足しまして。

ソフトシンセは、A|A|SのModeling Collectionを買いました。今回はこの中からアコギとエレピを使っています。
アコギの方は素の音だとあんまり聞けた感じがしなかったのですが、かなり派手にエフェクターを積んで使っています。エレピのほうもリアルな音かといわれれば違うのですが、KONTAKTあたりのプレイバックサンプラーと比べると、音作りが出来るため、リアルかどうかはともかくとして、幅広いエレピの音がしてとても良いです。
そのうち、他のソフトシンセも使っていこうと思います。

あと、ハードの方は、Access VIRUS TI を中古で買いました。2015年の現行モデルは、VIRUS TI 2というやつで、DSPの性能が25%向上し見た目も少し変わっているのですが、安く買えそうだったので買ってみました。

最近は、ソフトシンセの方が、VSTiとして使えるため、利便性が高くて、どうにもハードシンセを使わなくなりがちだったのですが、VIRUS TIは、VSTiとしても刺さるので、便利です。ソフトのバージョンが上がって、機能が増えていくのも嬉しい!

まぁ、なんかそんな感じです。一応記念スクリーンショット。

colorful

色々買ったし、これからも頑張ろう。

Re:animation in HAF(HANEDA INTERNATIONAL ANIME MUSIC FESTIVAL)に出演します。

こんばんちは。ちゃーりーです。

以前から決まっていたことなのですが、情報公開まで時間があったため、表に出せるのを今か今かとずーっと待っていたのですが、ついに情報が公開されました。

久々にRe:animationでDJします。いつもの街中でやってるやつではなく、羽田空港の中で行う2夜連続のアニメ関連楽曲イベントでDJをします。

http://reanimation.jp

自分はリアニ6終了後に、結婚に伴う色々や体調不良などがあり、お休みを頂いていたのですが、このたび無事復活できました!本当に良かった!
自分は1日目にDJします。1日目には、最近だとログホライズンのEDを歌っているYun*Chiさん、

iLOUD “DJ50/50” 2014、国内の部ランキングに、毎年名前が挙がる実力派であるDJ Wildpartyさん、http://www.iloud.jp/hotnews/dj5050_2014.php

Katana Bits というサンプリングライブラリメーカー兼マスタリングスタジオの代表Hedonistさん
http://katana-bits.jp/

などなど豪華な面々と同じブースに立ってDJをします。きっと楽しいと思うので、是非遊びに来てやってください。なお、チケットはe+で購入可能です。
http://eplus.jp/sys/main.jsp?prm=U=14:P1=0106:P2=148655:P3=0001

いちサラリーマンの名前がe+に載っちゃったよ本気かよ。とかなんかそんな感じです。
頑張ってマイペースに頑張ります。

あと、このイベント自体が、HAF(HANEDA INTERNATIONAL ANIME MUSIC FESTIVAL)の一部で、こちらの面々も「福山芳樹」「桃井はるこ」「高梨康治」といった名前が並んでおり、明らかに穏やかじゃありません。こっちの方も見てみてくださいね!

http://www.haf.tokyo.jp/

2015年 明けましておめでとうございました。

あけましておめでとうございました。ちゃーりーです。

今年の書初め(プログラム)はSuperColliderのHello Worldでした。

今年は、昨年に引き続き、nextream extend とか 落水荘 とか 平日アニソン倶楽部 とか はまラボ とかtwitterのタイムラインに流れてきたtweetviteとtwiplaまとめる奴 とか他にもまぁ色々ありますが、頑張っていこうと思います。

nextream extendは、次回は3月予定です。著名なゲストを呼ぶつもりで居るのでそろそろ動かないとなぁ。
落水荘は、夏コミも頑張ることになったので、まずはなにを作るかというお題決めから。
平日アニソン倶楽部は、近々遠くに出張するんじゃないかと言う話もありますしがんばりたい。
はまラボは、池尻大橋に新しく出来たバーでもがんばるぞってことになってます。
まとめるやつは、地道に頑張ろう。

あと、今年から新しく始めたいこと、編曲補助ツールの作成です。昨年末から周囲の人と一緒にやっていこうという事になっているのですが、なんというか、適切なツールを探すのが思いのほか難しくて、早速座礁しそうになってます。出来るだけ楽な方法を探していくのが直近の目標。

さらに、年末に大人のおもちゃを買ったので、これを使ったコンテンツ作りも頑張って行きたいなーと。

ああ、あと、娘が生まれる予定なので、頑張ってプリキュアとかアイカツとかマラソンしていきたいと思います。

そんな感じで今年もよろしくお願いします!