こきゅうとす / 花澤香菜 のremixこさえました

というわけで、なんだか久しぶりにremix書きました。

ほほ笑みモードの作編曲がStudio Apartmentで、ハウス好きとしてはこのまま当分この体制が続いて欲しいと勝手に思っていたのですが、割とすぐに次の曲はやくしまるえつこ、という話を聴いて、そのときの落胆と言ったら正直すごかったし、CDも長らく買ってませんでした。
ただ、時間がたって聞き返したら、ああいい曲だなぁと。おもってアマゾンでぽちっとして。
ハウス分は自家発電すればいいよね、と言う感じで気がついたらremixが出来ました。

原曲、すげー綺麗ですし、これはyoutubeじゃなくてちゃんとCDで聴いた方がいいんじゃないかなと思います。
久々に、ちゃんとしたCDを聞いた気がしました。

そういえば、マスタリングにはiZotope OZONE 7を用いました。最近発売されたばっかりです。こっちのレビューもそのうちします。

DTM用Windows PCにちょっとSSDを入れて高速化

こんにちは、ちゃーりーです。

最近、会社のPCはおおよそSSD化が済み、外で使っているMacbook AIRで当然SSDって状況で、なぜか一番ヘビーな処理をするDTM用のWindows 7 のPCだけにSSDを使っていないという妙な状況になっていました。

DTM用のPCって、プレイバックサンプラー(Kontaktとか)用のファイルがすごく大きくて、全てのHDDをSSDに置き換えるってのはお金の面で結構厳しいものがあったりします。2015年5月時点だと1TBで5万円弱ってところでしょうか。まだまだお高い。

で、歴史的経緯でなぜか80GBのSSDが家の中にあるので、これをどうにか有効活用しようと思いまして、今回、 ISRTという、HDDのうち使用頻度が高いデータをSSDにキャッシュしてくれる仕組みを用いてみることにしました。

自分が使っていたマザーボードはこのISRTに対応していなかったマザーボードなのでヤフオクで対応しているマザーボードを調達しました。

で、マザーボードを換装すると、最近のWindowsは起動中にコケる(http://necotek.blog.fc2.com/blog-entry-79.html)ので、レジストリをいじって対処。無事起動したら、ドライバをエラーがなくなるまでインストールしまくりました。

で、ISRTを有効にするための手順を適当に踏んだら、無事、SSDをHDDのキャッシュとして利用できるようになりました。

HDDに容量にあまり余裕がない状態で、デフラグなども特段せず、再インストールもせず4年4ヶ月も使い込んできたPCなので、相当断片化が進んで、起動時にランダムアクセスがこれまでは発生しまくっていたのですが、起動に必要な諸々は全てSSDの上に乗っかってまずは起動が早くなりました。

あと、使用頻度が高いDAWやサンプラーをはじめとするアプリケーションも随分起動が早くなりました。

ISRTでは64GBまでしかキャッシュとして使用することはできないので、あまり大きいSSDを買う必要はありません。64GBのものであれば5500円程度で買えるようです。キャッシュに使わなかった領域は、普通に使えるので、ちょっと奮発して大きめのものを買っちゃってもいいかもしれないよ。ともおもいます。

既存のHDDに付け足す形で特段、OSの再インストールも必要ありませんので、使用しているPCのマザーボードがISRTに対応していて、SSDを追加する物理的な場所があって、HDDの遅さにイライラしているようなら導入してみてはいかがでしょうか。コストパフォーマンス、高いと思います。

正しくmp3を作るにはどうしたらいいのか考えてみた。

こんばんは。ちゃーりーです。

以前から、曲作り中にmp3に変換した結果を確認できるsonnox の Pro-Codecというvstプラグインが欲しかったのですが、なかなか高くて手が出ませんでした。しかし、気がついたらCodec toolboxという廉価版のようなものが発売されていたのでこちらを購入しました。さて。早速使ってみることにします。

説明に伴い必要なファイルが4つあるので、まずはここからダウンロードしてください。そして、各自の環境で確認してみたり、再生してみたりしてください。曲は最近作ったばかりのboot remixです。(冴えない彼女の育てかた アニメのED曲のRemixです!アニメ絶賛放送中!原作ラノベも絶賛発売中!)

 # ファイル名  簡単な説明
 No.1  1_colorful_20140218.wav 大元のファイル。ピークが-0.3dbになるようにリミッティングしてある。48kHz/24bitで作成したためディザリング済み。
 No.2  2_colorful_20140218_lame.mp3 1 をlame(のGUIインタフェースであるwinLameのデフォルト設定)で何も考えずにエンコードしたもの。
 No.3  3_colorful_20140226_selftuning.mp3 dawでCodec toolboxを用いて、MP3に変換した結果、ピークが0dbに触らないようにリミッターのピークを調整したもの。
 No.4  4_colorful_20140218_clipless_mode.mp3 1のファイルをCodec toolboxのCLIP LESSモードを有効にしてエンコードしたもの。

以下、文章を読みやすくするために、No.1~No.4という呼びかたを用います。

 

普通にmp3に変換した場合はクリッピングしてしまう

まず、現在、広く用いられているであろうlameを用いてNo.1をエンコーディングし、No.2を作成しました。これがおそらく、普通の人が行うmp3の作成方法だと思います。(iTunesの人も多いでしょうが多分結果としては似たような感じになります。)

lameによる変換結果を確認するため、No.2をaudacityで表示し、クリッピングの有無を確認しました。なお、開始閾値には3、停止閾値にも3を用いました。下の絵に示すように2箇所でクリッピングが検出されました。このクリッピングはNo.1には存在しないものなので、lameによってMP3に変換した結果、波形が変化し、クリッピングが生じたことがわかります。

no2_clipping

わかってはいたことですが、何も深いことを考えずに変換するとクリッピングすることが改めて確認できました。やっぱりデジタルクリッピングしているいうのは気持ちのいいものではないので、どうにかしたいなぁと思うのが、人情なのであります。

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

mp3に変換してもクリッピングしないようにリミッティングの設定を変える

これが出来るのがPro CodecとCodec toolboxの利点になります。dawで鳴らしている音をその場でエンコーディングとデコーディングし、結果を確認することが出来ます。

作りたいmp3のデータは44.1kHz/16bitのmp3なのですが、曲自体は48kHz/24bitでStudio One上で作成しており、Codec toolboxはサンプリングレートを変換する機能を備えていません。

そこで、一度、曲のマスターに入れたリミッター(iZotope Ozone 5)を無効化し、Studio Oneのマスタリング機能にとりこんでサンプリングレートの変換を行い、44kHz/16bitで出力する設定としました。そして、マスタリング機能で改めてリミッターを曲のマスターと同じ設定にしてインサートしました。これで、曲単体の場合とほぼ同様の音になります。

次に、リミッターの後ろにCodec toolboxをインサートします。これでエンコーディングとデコーディングを行った結果が出力されることとなります。

この後ろにさらに、ピークを確認するためにメーター(iZotope Ozone 5)をインサートし、メーターが0dbに当たらないように、リミッターを調整していきました。具体的には、リミッターのピークの値を大きくしていきました。結局リミッターのピークを-1.3dbにしたときに、メーターが0dbに当たらないようになったので、この値を用いることにしました。

これらのセッティングをまとめた図を適当に示します。

flow2メーターが0dbに当たらないのを確認した後、一度Codec toolboxを無効化し、wavとして書き出します。

codec tooboxlは、確認用のvstと実際にエンコードを行うソフトの2つに分かれています。この2つの結果は同一となることが保障されているというのをどこかで見かけた気がします。実際にエンコードを行うソフトのスクリーンショットを次に示します。

encoder

「clip safe」 というボタンが見えますが、これについては後で言及します。No.3を作成する再には、これをoffにした状態でエンコーディングしました。この、実際にエンコードを行うソフトの方にwavを入力し、mp3を出力させると、ちゃんと0dbに当たらないNo.3のmp3を出力することが出来ました。めでたしめでたし。

 

clip safe 機能を用いる

なんか、実際にエンコードを行うソフトにclip safeというボタンがあったので、これが一体何であるのかをUser Guideを読んで確認してみました。

「The CLIP SAFE button enables a level-correction feature. This works by decoding the newly compressed file, calculating the maximum sample value in the PCM stream and, if necessary, applying the precise amount of gain trim required when the source file is encoded a second time.」

とかかれており、多分

「CLIP SAFEボタンは音量修正機能です。これは圧縮したファイルをデコードすることで、PCM(wav)の最大音量を計算し、もし必要であれば、少し音量を下げ、2度目の圧縮を行います。」

とかなんかそんな感じなんじゃないでしょうか?つまりクリッピングしちゃったら、 ちょっと音量を下げる→もう一度エンコーディングする を繰り返してくれるのでしょう。きっと。

この機能を用いて作成したのがNo.4です。確かにクリッピングしないものが出来ました。なお、true peakもクリッピングしていませんでした。なお、もちろんもとのwavと完全な比較は出来ないのですが0.4dbほど音量が小さくなっているようでした。

 

まとめ:みんな Codec toolboxを買おう!安いし!

というわけで、Codec toolboxは便利でした。特にclip safe機能が。sonnoxよりおよそ6500円で買えます。安いので。是非。

 

カラフル。のremixをしました。

冴えない彼女の育てかた、面白いですね。そんなわけでremixしました。音はいつもどおりな感じで。

ここ最近、いろんなソフトシンセやらハードシンセやらを買い足しまして。

ソフトシンセは、A|A|SのModeling Collectionを買いました。今回はこの中からアコギとエレピを使っています。
アコギの方は素の音だとあんまり聞けた感じがしなかったのですが、かなり派手にエフェクターを積んで使っています。エレピのほうもリアルな音かといわれれば違うのですが、KONTAKTあたりのプレイバックサンプラーと比べると、音作りが出来るため、リアルかどうかはともかくとして、幅広いエレピの音がしてとても良いです。
そのうち、他のソフトシンセも使っていこうと思います。

あと、ハードの方は、Access VIRUS TI を中古で買いました。2015年の現行モデルは、VIRUS TI 2というやつで、DSPの性能が25%向上し見た目も少し変わっているのですが、安く買えそうだったので買ってみました。

最近は、ソフトシンセの方が、VSTiとして使えるため、利便性が高くて、どうにもハードシンセを使わなくなりがちだったのですが、VIRUS TIは、VSTiとしても刺さるので、便利です。ソフトのバージョンが上がって、機能が増えていくのも嬉しい!

まぁ、なんかそんな感じです。一応記念スクリーンショット。

colorful

色々買ったし、これからも頑張ろう。

iZotope OZONE 6 ADVANCED 使ってみた。ファーストインプレッション。

こんばんは。ちゃーりーです。

僕はiZotopeのOZONEとALLOYが大好きで、よく使っています。10月末にOZONE 6が発売されたので、すぐに購入しました。購入から1週間ほど経って、だんだんOZONE 5 とどの辺りが違うのかがわかってきたので、自分が感じている良くなった点と悪くなった点について書いていこうと思います。

自分はADVANCEDを使っているのでOZONE 5 ADVANCEDとOZONE 6 ADVANCEDの比較になります。ADVANCEDでないものでもおそらく同様だと思います。

あとで悪くなったと思っていることを書くと、なんか印象が悪い文章になりそうなんで、悪くなったと思っていることから書きます。

悪くなったと思うところ

起動時のデフォルトプリセット

OZONE 5 ADVANCEDの起動時のデフォルトプリセットでは、全てのモジュールがオフになっていました。一方OZONE 6 ADVANCEDでは全てのモジュールがオンになっています。しかも、DynamicsのCompressorのスレッショルドが-12.0db、Maximizerのスレッショルドは-2.0dbに設定されています。このため、OZONE 6 ADVANCEDは、刺しただけでDynamicsとMaximizerが動き、勝手に音圧を稼ぐ設定となっています。さらに、起動時のデフォルトプリセットを変更することは出来ません。せめて変更できればよかったのに。。
OZONEのメータはよく出来ているため、メータを確認するためだけに刺すこともある自分としては、刺しただけでコンプレッサーがかかり、音が変化してしまうのは、正直かなり辛いです。

スペアナにSideの音が表示されなくなった

OZONE 5 ADVANCEDでは、EQをMSモードにするとスペアナもM要素とS要素を表示してくれるようになっていました。また、ステレオリンクを切るとL要素とR要素を表示してくれるようになっていました。一方、OZONE 6 ADVANCEDでは、MSモードにしてもM要素しか表示されませんし、ステレオリンクを切っても同様にM要素しか表示されません。
せっかくMSEQが使えたり、ステレオイメージャーがついているのにS要素が確認できないのは勿体ないのではないかと思います。

METER BRIDGEがなくなった

OZONE 5 ADVANCEDには、METER BRIDGEというスペアナ、スペクトログラム、ステレオイメージ、音量を大きい画面で確認できる機能があったのですが、OZONE 6 ADVANCEDではこの機能はなくなりました。OZONE内からスペクトログラムを確認する手段がなくなり、スペクトログラム表示のために個別にInsightを刺す必要が生じるようになりました。ちょっと残念です。

良くなったと思うところ

OZONE全体をバイパスした時に音量を合わせてくれる機能のOn/Offボタンが押しやすいところに来た

マスタリングをしていると、良くなった気がするのが音圧の変化によるものなのか、音質の変化によるものなのかの判断が難しいです。このため、マスタリング用のエフェクタをバイパスさせてマスタリング用エフェクタをかける前後の音の比較をすることはよくあるのですが、なんせ音量が違いすぎて比較するのが難しいという問題があります。
OZONEではこの問題を解決するために、バイパスした時に、自動的に現在の音量と大体同じになるように音量だけを上げてくれるという機能が備わっており、便利でした。
しかし、結構深いところにあるオプションの小さいチェックボックスを押さなければならないため、あまり頻繁に切り替えて使おうという気になれない機能でした。しかし、今回この設定を行うボタンがUIに直接表示されるようになりました。これは非常に良い変更だなーと思いました。

各モジュールによる音量の変化が確認できる

OZONE 6 ADVANCEDではEQで結局どれくらい音量が変化したのか、とか、Dynamicsで結局どういう風に音量が変化しているのかとかがわかります。これはそれぞれのモジュールの結果が個別にわかるので非常にいいなぁと思っています。

モジュールの並べ替えが楽

モジュールの並べ替えは頻繁に行うにも関わらず、1個ボタンを押して潜ったところにあったので、少し不便でした。また、OZONE 5 ADVANCEDでは、バンド設定があるDYNAMICS、EXCITER、IMAGERの3つのモジュールの間にシングルバンドのモジュールを入れることができませんでした、OZONE 6 ADVANCEDではできるようになり、自由度が上がりました。

 

そんな感じです。良くなったところは明確に良くなったし、致命的にそれはまずいなーって思うところもあるので、悪くなったと思うところはiZotopeに問い合わせをしてみようと思います。